静寂を切り開く者

GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第13話:入社研修②

研修会場は、会社説明会と同じ場所だった。30人ほど集まっていたが、最初の説明会で見た顔は一人もいない。――ずいぶん落ちたんだな。そう思った。研修は、商材ごとに分かれていた。ビジネスフォンか、コピー機か。前職の会社がコールセンターをやっていた...
狸の里

🦝 狸の里 第九話「純心」

ポン助と妖狐は、さらに人里に近い街道を進んでいました。「いいか、次は自力で獲物を見つけ出し、化かしてみせろ」妖狐の声は、ポン助の頭の芯まで冷たく響きました。道端の古びたお地蔵様の前に、一人の少女が立っていました。彼女の手には、野原で摘んでき...
狸の里

🦝 狸の里 第八話「修行」

ポン助と妖狐は、死の臭いが漂う恐山を下り、人間たちが通る街道へと出ていた。 久しぶりに見る緑の木々や、土の匂い。 だが、今のポン助の目には、以前のような鮮やかさは映らなかった。「いいか、ポン助。獲物が来たら、まず目を覗き込め。集中すれば『声...
GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第12話:入社研修①

とりあえず、専用のデスクとPCがあること。そして、営業をさせてくれること。それだけでいい。あとは、給与をきちんと払ってくれるなら——どこでもいい。入社手続きと研修のため、大阪へ向かった。場所は、面接を受けたのと同じビルだ。ただ、会社の規模感...
狸の里

🦝 狸の里 第七話「儀式」

「……頼む。俺に、化かし方を教えてくれ」ポン助の言葉が、風に吸い込まれて消えた。 妖狐は、しばらくポン助の目をじっと見つめていたが、やがてゆっくりと口を開いた。「よかろう。だが、口約束だけでは信用できん。……狸というのは、すぐに裏切る生き物...
GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第11話:序章

併願していた本命の会社、ベンチャー・リンクが不採用となり、結局、IEグループに入社する事になりました。ベンチャー・リンクは牛角やガリバーを急成長させたコンサル会社でした。過去形なのは、その後、他社に買収されてしまったからです。これはほんの血...
狸の里

🦝 狸の里 第六話「契り」

「…狸か?」妖狐が口を開いた。その声は、鈴を転がしたように美しく、そして氷のように冷たかった。ポン助は腰を抜かしたまま、コクコクと頷く。「お、俺はポン助だ……。あんた、大丈夫か?」妖狐は、自分の傷が塞がっていること、そして空になった徳利を見...
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🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第10話:運命

研修と、入社手続きの連絡だった。一次面接も、最終面接も失敗した。どちらも、面接官を待たせてしまった。不採用だと思っていた。だが——。「さて、どうしようか」本命の転職先の結果は、まだ出ていない。できれば、待ってから返事をしたい。折よく、インフ...
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🕯️『GodValley戦記 ― 闘病編:明日への咆哮』第9話:Change

あと、「どれくらい持つのだろうか。」ステージ4と聞かされて、死んだ後の仕事のことばかり頭に浮かぶ。医師からの説明が続く「ステージ4も、3段階に分かれておりまして」「4a、4b、4cになります」aからb、cへと、重くなっていくらしい。「今回、...
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🦝 狸の里 第五話「妖狐」

狸の宿年の天敵 「狐」しかも、その狐の最上位「妖狐」この山、恐山の言い伝え妖弧が入山した者を生きて返さない。当然の反応であった。だが、「このままだと死んでしまうな・・・」「見捨てるわけにもいかない・・・」こころの内からの思い、「助けよう」そ...