静寂を切り開く者

GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第15話:東京へ①

研修会場が大阪ではなく東京。「いや全く、何が起きているのやら」でも、行かない事には始まらない。「行くとしますか」もう腹は決まった。もう一人、被害者はいるようだし。。だが、もう一人の方は揉めているようだ。なにか、「話がちがう」「交通費が」との...
GodValley戦記

🕯️『GodValley戦記 ― 闘病編:明日への咆哮』 第9話:前進

ステージ4のがん。「どれくらい生きていられるのだろうか。」がんであることは分かっていた。だから、ある程度の覚悟はしていた。だが、ステージ4となると話は違う。がんは治るものだと思っていた。だから、そこまで悲観はしていなかった。しかし、その言葉...
GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第14話:名無し

入社研修に来たが、点呼で名前を呼ばれない。入社面接での数々の失敗が頭をよぎる。まさか、日を間違えたか。。研修の担当者の人に、とにかく聞いてみる。「あの、名前呼ばれていないんですけど」担当者は、少し慌てた様子で、「確認しますので、少しお待ちく...
GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第13話:入社研修②

研修会場は、会社説明会と同じ場所だった。30人ほど集まっていたが、最初の説明会で見た顔は一人もいない。――ずいぶん落ちたんだな。そう思った。研修は、商材ごとに分かれていた。ビジネスフォンか、コピー機か。前職の会社がコールセンターをやっていた...
狸の里

🦝 狸の里 第九話「純心」

ポン助と妖狐は、さらに人里に近い街道を進んでいました。「いいか、次は自力で獲物を見つけ出し、化かしてみせろ」妖狐の声は、ポン助の頭の芯まで冷たく響きました。道端の古びたお地蔵様の前に、一人の少女が立っていました。彼女の手には、野原で摘んでき...
狸の里

🦝 狸の里 第八話「修行」

ポン助と妖狐は、死の臭いが漂う恐山を下り、人間たちが通る街道へと出ていた。 久しぶりに見る緑の木々や、土の匂い。 だが、今のポン助の目には、以前のような鮮やかさは映らなかった。「いいか、ポン助。獲物が来たら、まず目を覗き込め。集中すれば『声...
GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第12話:入社研修①

とりあえず、専用のデスクとPCがあること。そして、営業をさせてくれること。それだけでいい。あとは、給与をきちんと払ってくれるなら——どこでもいい。入社手続きと研修のため、大阪へ向かった。場所は、面接を受けたのと同じビルだ。ただ、会社の規模感...
狸の里

🦝 狸の里 第七話「儀式」

「……頼む。俺に、化かし方を教えてくれ」ポン助の言葉が、風に吸い込まれて消えた。 妖狐は、しばらくポン助の目をじっと見つめていたが、やがてゆっくりと口を開いた。「よかろう。だが、口約束だけでは信用できん。……狸というのは、すぐに裏切る生き物...
GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第11話:序章

併願していた本命の会社、ベンチャー・リンクが不採用となり、結局、IEグループに入社する事になりました。ベンチャー・リンクは牛角やガリバーを急成長させたコンサル会社でした。過去形なのは、その後、他社に買収されてしまったからです。これはほんの血...
狸の里

🦝 狸の里 第六話「契り」

「…狸か?」妖狐が口を開いた。その声は、鈴を転がしたように美しく、そして氷のように冷たかった。ポン助は腰を抜かしたまま、コクコクと頷く。「お、俺はポン助だ……。あんた、大丈夫か?」妖狐は、自分の傷が塞がっていること、そして空になった徳利を見...