いつのまにか受診科が1つ増えていた。
放射線科。
最初に受診した耳鼻咽喉科で癌と告げられた時から、すでにこの線は引かれていたのかもしれない。
初診の時、大勢の医師の中にいた一人が、そのまま放射線科の主治医となった。
先生からの説明が始まる。
「咽頭以外にも癌が見つかりました。食道です。」
「それ以外は今のところありません」
食道も、か。
だが、肺や肝臓ーーいかにも死に直結しそうな部位にはないと聞き、わずかに胸を撫で下ろした。
説明は続く。
「咽頭は3つに分かれていまして、上咽頭、中咽頭、下咽頭になります。」
「癌はすべてで見つかり、それぞれでステージが異なります。」
治療すべき場所はーー咽頭の3つと食道。
合わせて4箇所。
よく「入院は1ヶ月程度」と言う人がいる。
だが、実際には半年以上戻ってこなかった同僚も知っている。
私が退職する頃にもまだ戻っていなかった。
私の場合は、後者なのだろうか。
ステージとは、つまり何か。
自覚症状がある以上ーー軽くはない。


コメント