ステージ4のがん。
「どれくらい生きていられるのだろうか。」
がんであることは分かっていた。
だから、ある程度の覚悟はしていた。
だが、ステージ4となると話は違う。
がんは治るものだと思っていた。
だから、そこまで悲観はしていなかった。
しかし、その言葉を聞いた瞬間——
「ドラマとかで死ぬやつやん」
そんな危険信号が、頭に灯る。
それでも、別の考えが浮かぶ。
まだ間に合う、という医師の言葉。
この病院に賭けると決めた、自分の判断。
そして——ここが底なら、これ以上は落ちないということ。
全部、自分で決めたことだ。
だから——
「前進あるのみだな」
そう呟いた時、営業をやっていた頃の自分が、少しだけ戻ってきた。
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