🦝 狸の里 第五話「妖狐」

狸の里

狸の宿年の天敵 「狐」
しかも、その狐の最上位「妖狐」

この山、恐山の言い伝え妖弧が入山した者を生きて返さない。

当然の反応であった。
だが、

「このままだと死んでしまうな・・・」
「見捨てるわけにもいかない・・・」

こころの内からの思い、

「助けよう」

そう思うや体は勝手に動いていた。

脇腹に突き刺さっていた呪符にてを伸ばし、引き抜いた。
思った以上に傷が深い。
なけなしの酒を消毒かわりにぶっかける。

残った酒を妖弧の口に注ぎこんだ。

途端に、妖弧の体が紫色のオーラで包まれた。
傷はみるみる塞がり、色つやのなかった毛にも色が戻り始めた。

ゆっくり眼を開ける

「狸?」

妖狐が口を開いた。

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