一次面接は面接時間に遅れたにも関わらず合格だった。
後から聞いた話だが、説明会の際、1番メモを取って真剣に聞いているのが決めてだったらしい。
最も、説明会の時の質問で「世界で1番高い買い物は?」というのがあり、
「会社」と答えたら「そうです」と正解だった。
その時にこの会社とは価値観が合うと思い真剣に聞こうと思ったのだった。
最終面接は“営業面接”。
今、身につけているもの——
服、ボールペン、腕時計、靴。
どれでもいいから売れ。
値段は面接官が決め、値下げは不可。
相手は二人。
メインは社長役の一人という設定だった。
営業に興味があり、やりたいと思い応募したが、経験はゼロだ。
それに私は基本的に人見知りだ。
周囲の人からは向いてないからやめておけと言われるくらいだ。
「しゃあないか」とここまできたらやるしかないと覚悟した。
売る商材は腕時計にした。
シルバーの本体に文字盤がメタルブルーのお気に入りの一本だ。
CASIO……だった気がする。
静かに、戦いの時は動き始めた。
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