🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』  第9話:結果発表

GodValley戦記

最終面接でも、一次面接と同じ失敗をした。
面接官を待たせてしまったのだ。

——こりゃ、落ちたな。

そう思った。
だが、不思議とそこまで落ち込みはしなかった。
実は、もう一社、本命として行きたい会社があったからだ。

ここが落ちても、本命さえ通ればいい。
そんな逃げ道を、心のどこかで用意していた。

しかし、結果は残酷だった。
その本命が、不採用になってしまったのだ。

——次、また探さないとな。

そう自分に言い聞かせた。

その直後、祖母の米寿のお祝いのため、九州へ向かった。
無事に祝いも終わり、少し落ち着いてくつろいでいたとき、
携帯電話が鳴った。

見慣れない、大阪の番号。

とりあえず出てみる。

「先日は、面接ありがとうございました。」

落ち着いた声だった。

「〇〇の採用担当、Tです。」

不採用なのに、わざわざ電話してくるのか。
そう思い、不思議に感じながらも、

「お世話になります。」

とだけ答えた。

すると、相手は続けてこう言った。

「この度、採用させていただくことになりました。」

一瞬、言葉の意味が理解できなかった。
嬉しさよりも、まず疑わしさが勝った。

——本当に?

思わず、

「……はあ。」

とだけ返事をしてしまった。

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