🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』 第6話:最終面接④

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「この時計、ただの時計じゃないんです。お守り時計なんです」

金額交渉の真っ最中に金額とは全く関係のない話。
社長役の面接官もさすがに驚いた感じだった。
場の空気は変わった。

そこで、「値段を下げて売らない」ともう一つ言われた言葉が頭をかすめる。

「嘘をついて売らない」

嘘かどうかは分からないが事実は事実として話始めた。

「私は車好きで、時間があれば直ぐドライブに行くんです」
「走り屋ほどじゃないですけど、結構、スピードを出すんです」

全く金額とは関係のない話。
だが面接官も「そうなんだ」と聞いてくれている。
ただ、場の空気は先ほどとは違う。
たたみ込むのは今だと、直観と本能が叫んでいる。

「やはり車なので事故はつきものじゃないですか」
「私も事故りまして、2度ほどエアバッグが開いた事があるんですよ」

さすがに面接官も驚きまくり、
「えっ、そうなんですか!」

さてと舞台は整った。
主人公の出番だ。

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