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GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』 第6話:最終面接④

「この時計、ただの時計じゃないんです。お守り時計なんです」金額交渉の真っ最中に金額とは全く関係のない話。社長役の面接官もさすがに驚いた感じだった。場の空気は変わった。そこで、「値段を下げて売らない」ともう一つ言われた言葉が頭をかすめる。「嘘...
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🕯️『GodValley戦記 ― 闘病編:明日への咆哮』第5話:不意

CT、MRI、PET、生検、内視鏡――検査は次から次へと続いた。すべてが終わるまで、10日から2週間ほどかかるという。癌と分かってはいても、これほど検査が重なるとは思わなかった。頭では理解していた。より良い治療のためには詳細なデータが必要で...
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狸の里 第一話「ポン助という狸」

ポン助は、狸の里に住む、太鼓腹で二足歩行の不器用な狸でした。いつも腰にとっくりをぶら下げ、昼から酒を飲んでいる酒好きで、里の仲間からは「酒飲みで、騙しが下手などうしようもない奴」と見られていました。狸の里には昔から、人間を化かして遊ぶ習慣が...
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🩸 GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』 第5話:最終面接③

「まあ、いい時計というのは分かったけど、値段がな」最終局面、値段交渉となった。商品は気に入ってもらっている。あとは金額だけか。面接の場とはいえ、人生初の営業。値段交渉など、やったことがない。「時計にしては3万円は高くないか」二の矢が放たれた...
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🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』   第4話:最終面接②

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』 第4話:最終面接②営業面接が始まった。面接官に「身に着けているものを営業して売れ」と言われる。営業などやったことがない。唯一の経験といえば、ホテルでの接客だ。それは「与える仕事」。営業は「奪...
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🩸 『GodValley戦記 ― 営業編 : 『血流大河』第3話:最終面接①

一次面接は面接時間に遅れたにも関わらず合格だった。後から聞いた話だが、説明会の際、1番メモを取って真剣に聞いているのが決めてだったらしい。最も、説明会の時の質問で「世界で1番高い買い物は?」というのがあり、「会社」と答えたら「そうです」と正...
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🩸 GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』 第2話:一次面接

説明会が終わり、一次面接が始まる。グループ面接のようだが、やたら長い。1グループ1時間ほど。最終組だったので、順番は3時間後。場所は大阪・梅田。時間は潰せる。戻ると、見慣れない男が1人立っていた。「待ってました」と言う。同じグループ面接の受...
GodValley戦記

🩸GodValley戦記 ― 営業編『血流大河』 第1話:修羅

2002年1月会社説明会の時点で、すでに修羅の世界への誘いは始まっていた。IEグループの説明会なのに、途中で「実は光通信なんです」と告げられる。会場がざわめいた。趣味以外の情報に疎かった私は、その意味を理解していなかった。だが、後から知った...
GodValley戦記

🕯️『GodValley戦記 ― 闘病編:明日への咆哮』第4話:Bet

癌と言われても、心のどこかで「まだ違うかもしれない」という希望は残っていた。大学時代の教授が言っていた。“癌と告げられたら、必ず別の病院でも診てもらえ” と。実際、教授の親族は誤診で、別の病院では「癌ではない」と判断されたらしい。紹介状を持...
極楽譚

極楽譚 — 魂の牢獄(後編)

三十年ぶりに極楽で出会った妻。変わらない微笑みと、変わらない答え。永遠の静寂に封じられた魂は、何を見つめるのか。――極楽譚・後編。